東京・世田谷区の集合住宅で、生後3カ月の長女が死亡した事件で、母親の鈴木沙月容疑者(28)が殺人の疑いで逮捕されました。報道によれば、鈴木容疑者は「離婚の話が進んでいて、親権を取られるくらいなら娘を殺して自分も死のうと思った」といった趣旨を供述しているとされています。
現場と発生状況
場所は世田谷区松原のマンション。明大前駅から南東方向の住宅街に位置し、室内の浴室付近(浴槽のふたの上)で長女が横たわっているのを警察が確認。女児の腹部や背中、首などに複数の切り傷があり、室内から包丁が見つかったと伝えられています。
通報内容と初動
通報は早朝(午前6時半前後)で、「ごめんなさい。私は死ねなかった。赤ちゃんをやった」という趣旨の発言があったとする報道が一致。警察官が現場確認後、その場で長女の死亡が認められ、容疑が固まり当日中に逮捕されました。
時系列でみる経緯
- 11月3日 夜〜深夜: 自宅マンションで長女(生後3カ月)に対する加害行為があったとされる時間帯。
- 11月4日 早朝: 鈴木容疑者から110番通報。警察が出動し、浴室付近で女児を発見。
- 同日: 現場検証・事情聴取。容疑者は供述を認める趣旨を述べたとされ、殺人容疑で逮捕。
長女の身元と負傷の状態
長女の名前は報道によって「優愛ちゃん」と伝えられています。遺体には十数カ所の切り傷があり、司法解剖などで死亡時刻や致命傷の特定が進められる見込みです。
容疑者像と周辺情報
鈴木容疑者はSNS上で注目を集めていた人物で、身長およそ110cm・車椅子を利用して生活していたと紹介する記事が複数存在します。近時は出産や育児に関する発信や取材記事も見られ、「母になった喜び」を語るコンテンツが掲載されていたとの報道もあります。
供述にある「親権」—背景の読み解き
供述要旨に出てくるのが離婚協議と親権の問題です。わが国の家事事件では、未成年子の親権や監護権の帰属は子の利益を最優先に判断され、監護実績・環境・養育方針などが考慮されます。今回の事件では、報道ベースで「親権を取られるくらいなら…」という動機の一端が示されていますが、具体的な家庭内事情の詳細は明らかにされていません。
法的な見立て(一般論)
殺人容疑での逮捕後は、送検→勾留→起訴/不起訴といった刑事手続が想定されます。事件の性質上、責任能力の有無や程度が争点となる可能性、ならびに精神鑑定の実施が検討されることも一般的にあり得ます。量刑は動機・態様・結果の重大性など多面的に評価され、長期の実刑判決が選択される事案も少なくありません。
地域と社会の反応
現場周辺は住宅と商業施設が混在するエリアで、朝の通勤・通学時間帯に捜査車両や規制線が見られたとの報も。SNSやコメント欄では、親権や家庭内ストレス、孤立をめぐる議論が噴出し、「支援の網の目」の在り方や、離婚・別居期の養育支援の重要性を指摘する声が相次いでいます。
編集部整理:ここまでの確定情報と今後
- 場所: 世田谷区松原のマンション室内(浴室付近)
- 被害者: 生後3カ月の長女(報道名:優愛ちゃん)
- 容疑者: 母・鈴木沙月(28)
- 通報内容: 「ごめんなさい。私は死ねなかった。赤ちゃんをやった」等
- 供述要旨: 離婚協議・親権をめぐる言及
- 押収物等: 室内から包丁を発見
今後は司法解剖結果や起訴内容、供述の変遷などが裁判記録や追加報道を通じて明らかになる見通しです。
支援情報(情報欄)
育児や家庭の悩みを抱えている場合は、居住地の子育て世代包括支援センター、児童相談所相談ダイヤル(189)、自治体のDV相談窓口など、早期の相談窓口の活用が推奨されています。
※本記事は判明情報の整理・背景解説を目的としており、裁判での事実認定や最終結論を先取りするものではありません。
