公開日:2025年11月11日|カテゴリ:エンタメ・音楽
K-POPグループ「aespa」の『第76回NHK紅白歌合戦』初出場“内定”報道直後、メンバー・ニンニンの2022年のファンアプリ投稿(キノコ雲に似たテーブルランプを「可愛い」と紹介)が日本のSNSで再拡散。これに対し、「原爆を想起させる」「公共放送の舞台に相応しいのか」とする批判と、「意図の断定はできない」「過去の私的投稿を紅白のタイミングで蒸し返すのはフェアではない」とする擁護が交錯しています。現時点で番組側・所属側から新たな公式見解は確認されておらず、最終的な判断や当日の演出配慮に注目が集まっています。
何が起きたのか(要点)
紅白“内定”報道を機に、ニンニンの過去投稿(2022年)が日本語圏で再浮上。投稿は「キノコ雲に似た照明」を可愛いと紹介した短文。これを「無配慮」とみる批判と、「意図不明・断定は避けるべき」とする擁護が拡散。 紅白の正式出場者は後日、NHKから発表。選考や演出上の配慮が焦点に。
論点の整理(批判と擁護)
批判側の主張
- 「被爆地・広島/長崎の記憶に触れるモチーフを“可愛い”と評するのは無配慮」という受け止め。
- 公共放送の年越し番組という性質上、“より高い配慮水準”が求められるとの期待。
- 内定段階で波紋が広がった以上、選考基準や出演可否の説明を求める声も。
擁護・冷静派の主張
- 当該投稿は「原爆」や歴史への直接言及はない。意図の断定は困難で、短文の切り取り拡散に注意が必要。
- 過去投稿の是非より、今後の学びや配慮の示し方で評価すべきという立場。
なぜ“今”燃えやすいのか(背景)
- 過去投稿 × 新ニュース:既存の火種が紅白“内定”という大型ニュースで再点火。
- 公共圏の規範:紅白は“年越しの共有体験”。「個の表現」より「公共の配慮」が優先されやすい。
- 歴史・表象の文脈差:地域や教育の差で受け取りが変わり、“無邪気な選択”が受容側の反発を招くケース。
- SNSアルゴリズム:怒り系の投稿が拡散しやすく、批判と擁護が相互増幅してトレンド化。
NHK/出演側に求められる“落としどころ”
- ステートメントの要否:意図の証明は難しいが、「歴史的配慮を踏まえた発信・演出を行う」旨の短いメッセージは鎮静化に有効。
- 演出ディテール:映像・照明・小道具で不要な連想を招く造形を避け、音楽の価値に集中。
- 長期的な学びの可視化:被爆地・平和記憶に関する理解を、単発ではなく継続的に示す姿勢が信頼形成に有効。
簡易タイムライン
- 2022年:ニンニンがファンアプリで「キノコ雲に似たテーブルランプ」を“可愛い”と紹介。
- 2025年10月〜:海外Kカルチャー圏コミュニティ等で断続的に再浮上。
- 2025年11月上旬:紅白“内定”報道を機に日本のSNSで急拡散、賛否が交錯。
- 現時点:番組・所属から本件に関する新規の公式見解は未確認。正式出場者は後日発表の見込み。
SNSの反応
※個人が特定される引用は避け、趣旨を崩さない範囲で要約しています。
- 「公共放送の舞台に立つなら、被爆表象に繋がる造形への基礎理解は必要。昔の投稿でも“不適切”は不適切」
- 「“可愛い”と言っただけで“原爆揶揄”と断定するのは飛躍。数年前の短文を今の空気で裁くのはどうか」
- 「NHKは選考基準を説明してほしい。紅白は“国民行事”で、出演者に高い配慮が求められる」
- 「演出で余計な連想を避ければよい。せっかくのパフォーマンスを“音楽”で評価したい」
関連トピック:紅白と“価値観”のせめぎ合い
今年は紅白をめぐり、タトゥー表現の扱いや、歴史的配慮に欠ける演出への懸念など、審美と公共性の境界が話題化しました。結局のところ、選考は“総合判断”であり、出演者側のリスク管理(表現意図の明確化/演出面の配慮)と、視聴者側の多様な受容のすり合わせが欠かせません。
まとめ:見届けるポイント
- NHKによる正式な出場者発表と、当日の具体的な演出指針(連想を避け、音楽に集中できるか)。
- 所属・本人側からの配慮に関する新規ステートメントの有無(必要最低限のメッセージが出るか)。
- 議論を経て、“学び”が可視化されるプロセスが示されるか(短期の炎上鎮静に終始しないか)。
※本記事は公開情報とSNS反応の要点を整理し、編集部の見解を加えて構成しています。現時点で新規の公式見解は確認できていません。最新情報は番組の正式発表をご確認ください。
