読売ジャイアンツの“クセ者”として一時代を築き、現在はタレント・俳優・指導者として活動する元木大介さんが、ここ最近の急激なスリム化をめぐって再び注目を集めています。きっかけになったのは、自身のYouTubeチャンネルで飛び出した、「もう増えねえ。もう食えねえ」「いま履いてるパンツ、Sサイズ」というインパクト十分の発言でした。
2025年に入ってから、イベントやメディアに登場するたびに「激ヤセした」「別人みたい」と話題になってきた元木さん。今回の動画では、その裏側にある生活の変化や健康意識、そしてレザー愛あふれる近況が赤裸々に語られています。
90kg→70kg台へ YouTubeで語られた「激ヤセの真相」
元木さんの体型変化がクローズアップされたのは、2025年春に自身のYouTubeチャンネルで公開した動画からでした。タイトルでは、
- 「全盛期から体重20キロ減…一体なぜ激痩せしたのか?」
と問いかけ、現役時代はおよそ90kg前後あった体重を、現在は70kg前後まで落としていることを告白。「まず言いたいのは、元気です」と笑顔で強調しつつ、
- 運動もせずに暴飲暴食していた過去の生活
- 年齢を考え、本気で体を絞ろうと思ったこと
- 深酒や夜更かしを控えるようになった現在の暮らし
など、いわゆる“不摂生な野球人上がりの生活”からの決別を語っていました。
10月には東京国際映画祭のレッドカーペットに俳優として登場し、スーツ姿で颯爽と歩く姿がネットで拡散。「誰かと思った」「シュッとした俳優さんかと」と驚きの声が飛び交ったのも記憶に新しいところです。
「もう食えねえ」発言の真意 “革ジャン動画”で見せた生活の激変ぶり
11月18日に公開された最新動画のテーマは、一見すると野球とは無縁の革ジャン&革パンツ。タイトルも「【激ヤセ!】レッドカーペットでも話題に/健康の秘訣は革ジャンにあった?」と、いかにも元木さんらしいひねりの効いたものです。
動画内で、体重の変化についてあらためて問われた元木さんは、
「もう増えねえ。もう食えねえ」
とバッサリ。これは、
- かつては“飲んで食って”の生活で太る一方だったこと
- いまは胃が小さくなったのか、そもそも量を食べられなくなったこと
を自虐まじりに表現したものだとわかります。
さらに、
「運動もしねえのにさあ、食ってばっかり、食って飲んでばっかりしてたから。不摂生な生活してたから。いまはちゃんと、まともにね。人生でいちばんまともに生きてる感じがする」
と語り、暴飲暴食と付き合い中心の生活から、節制と自己管理を優先するライフスタイルにシフトしたことを明かしました。
XLからM、そしてパンツはSサイズに ファン騒然の“サイズダウン”
今回の動画でもう一つ話題になったのが、服のサイズに関する告白です。元木さんによると、
- 現役〜引退後しばらくまでは「服は全部XL」
- 今はトップスがMサイズでちょうどいい
- ボトムスに関しては「Mを履いたらぶかぶかで、今履いてるパンツはSサイズ」
という、驚きのサイズダウンを遂げているとのこと。身長180cmの元プロ野球選手がSサイズのパンツを履いているという話は、視聴者にかなりのインパクトを与えました。
動画内では、
「Sサイズってその下、XSになるよ。なくなっちゃうよ、俺の身体(笑)」
と冗談まじりに笑い飛ばしていましたが、コメント欄には、
- 「痩せてる方が健康にいいに決まってる」
- 「にしても激痩せしすぎで心配」
- 「頬こけてますやん」「元木マジで太った方がいい」
と、痩せた姿を「カッコいい」と評価する声と、「さすがに痩せすぎでは」と心配する声が入り混じる形となっています。
レザー愛が止まらない 「70、80歳で革ジャン着てたらカッコいい」
動画の本題である革ジャントークでは、
- 革ジャンの仕事をもっと増やしたい
- 家でも真夏にクーラーを効かせて革ジャンを眺める・着るほどの“革ジャン馬鹿”であること
- 手持ちのレザーアイテムをローテーションしながらエイジングを楽しんでいること
など、筋金入りのレザー愛を次々に披露。現役時代から愛用してきたブーツブランドとの縁や、レザーイベントへの参加エピソードも語られました。
なかでも印象的だったのは、
「これ(革ジャン)を10年、20年後に着られるかどうか心配。もう50過ぎてさ。でも、70、80で革ジャン着てたらカッコいいぜ」
という一言。痩せた理由を「健康のため」と話す一方で、“好きな服を長く着るために体型と健康を維持したい”というポジティブなモチベーションも垣間見えます。
“クセ者”元木大介のこれまで ドラフト騒動から巨人一筋、そして指導者へ
ここであらためて、元木大介さんの歩みを簡単に振り返っておきます。
- 1971年大阪府生まれ。上宮高校時代に甲子園へ3度出場し、「超高校級スラッガー」として人気を集める。
- 1989年のドラフト会議では、福岡ダイエー(当時)から1位指名を受けるも入団を拒否。巨人入りへのこだわりからハワイでの“野球留学”を選び、翌1990年のドラフトで念願の巨人入りを果たすという、いわゆる「ドラフト騒動」の当事者となる。
- プロ入り後は、内外野ほぼすべてを守るユーティリティーぶりと、隠し球や状況を読んだ打撃で、長嶋茂雄監督に「クセ者」と命名される。
- 2005年に現役引退後は、タレント・解説者としてバラエティ番組などにも多数出演し、飾らないキャラクターで“元木節”を炸裂させる。
- その後、巨人のコーチとしてベンチに戻り、2024年からは育成部門で若手指導にも携わるなど、現場とメディアの両方で存在感を発揮してきた。
現役時代は“問題児”“悪役”のように扱われたこともありましたが、今では、ドラフト騒動を含めて「ブレない巨人愛」と「クセ者らしい野球観」が一つの物語として親しまれている存在と言えるでしょう。
激ヤセ=不健康とは限らないが…ファンが抱く“モヤモヤ”
今回の一連の報道や動画を通じて伝わってくるのは、
- 本人は「人生でいちばん健康的」と感じている
- 暴飲暴食や夜の付き合いを減らし、節制や体型維持を心がけている
- レザーやファッションを楽しむ余裕もあり、精神的にはむしろイキイキしている
という、きわめて前向きな変化です。
一方で、「短期間で20kg減」「頬がこけて見える」という“見た目”の変化がインパクトを持ちすぎてしまい、
- 「本当にただのダイエットなのか」
- 「どこか体を壊しているのではないか」
といった憶測や心配も生まれているのが実情です。
動画内で本人が何度も「元気」「健康」と繰り返している以上、それ以上を外野が決めつけることはできません。ただ、長年“ぽっちゃり・豪快キャラ”のイメージが強かった元木さんだからこそ、ファン側の目がなかなか「細身の元木」に追いついていないという側面もありそうです。
「70、80歳で革ジャンを」 これからの元木大介に期待したいこと
元木さんは動画の最後で、
- 「もっと発信して、革ジャンの仕事を増やしたい」
- 「YouTubeも伸ばして、好きなことを仕事につなげたい」
と語り、視聴者にチャンネル登録や高評価を呼びかけていました。野球解説やタレント活動だけでなく、レザー文化の“アンバサダー”的なポジションを狙っている様子もうかがえます。
かつてドラフト騒動で“悪役扱い”された高校球児が、今では50代で体を絞り、革ジャンを着こなしながら「70、80歳でもこれを着たい」と語る──。その姿からは、
「まだまだ老け込むつもりはない」「これからの時間も自分らしく楽しみたい」という、元木大介らしい反骨心と前向きさが強く感じられます。
激ヤセをめぐる心配の声は当分続きそうですが、本人が語るように本当に健康な状態であるならば、“細身のクセ者”として、野球もファッションも、これからさらに自由に楽しむ姿を見せてほしいところです。
