かつて「少年革命家」として注目を集め、現在は“冒険家”を名乗る高校生YouTuber・ゆたぼん(16)が、12月6日にバイク走行中の交通事故で救急搬送され入院していたことを動画で報告し、ネット上に衝撃が広がっている。
動画内では、沖縄の病院とみられるベッドの上で入院着姿のゆたぼんが、自身の口から事故の詳細と現在の心境を語っている。さらにコメント欄では、事故そのものへの心配に加え、「目が二重になっている」「整形した?」といった外見の変化に注目する声も散見され、別の意味での話題も巻き起こっている状況だ。
ボクシングジムへ向かう途中に事故 「いきなりセンターラインを越えてきた」
動画によると、事故が起きたのは12月6日の朝。ゆたぼんは普段から通っているという沖縄のボクシングジムに向かう途中だった。
ところがジムに到着すると、その日は練習がお休みだと判明。引き返すためにバイクで走行していたところ、対向車線を走っていた車が、突然センターラインを越えてこちら側に突っ込んできたと説明している。
「普通に法定速度で走行していた」としつつも、車がはみ出してきたのは一瞬のできごとで、避ける時間的余裕はほとんどなかったという。結果として、バイクごと衝突し、身体は大きく吹き飛ばされたと振り返っている。
「3秒くらい意識を失った」 救急搬送後も続く頭痛と全身の痛み
衝突の瞬間について、ゆたぼんは「ボンッとぶつかって、3秒間くらい意識を失った」と表現。気が付いたときには頭がふらつき、うまく言葉も出てこない状態だったという。
その場で警察や救急車、そして両親に連絡。救急隊の到着後、救急車で病院に搬送され、そのまま入院となった。動画では腕に点滴を受けながら、包帯でぐるぐる巻きにされた左腕を画面に見せ、頭・首・腰・腕・膝・すねなど、ほぼ全身に痛みが残っていると訴えている。
「頭もずっと痛いし、首も腰も腕も膝も全部痛い。今も『いたたた…』って感じ」と、話すテンポや表情からもダメージの大きさが伝わってくる内容だ。
愛車のバイクは「廃車になるかもしれない」 精神的ダメージも深刻
肉体的な痛みに加えて、事故の瞬間は脳内で何度もフラッシュバックしてくるといい、「衝突の場面がリプレイされて、寝ようにも寝られない。完全にトラウマ状態」と精神的ダメージの深刻さも告白している。
さらに、これまで乗り続けてきた愛車のバイクについても「廃車になるかもしれないと言われた」と明かし、ショックを隠しきれない様子で「愛車がボロボロになるのは本当に悲しい」と声を震わせた。
相手ドライバーの対応にも不満 「車から降りてこなかった」
ゆたぼんが特に怒りとショックをにじませたのが、事故を起こした相手ドライバーの態度だった。
動画内での説明によれば、相手は衝突後も車から降りてくることはなく、「大丈夫?」という声掛けも謝罪の言葉もなかったという。負傷者を前にしても、車内から一切出ようとしなかった態度に対し、「それが一番ショックだった」と複雑な感情を吐露している。
事故の詳細な過失割合や法的な責任については、今後の警察や保険会社の調査によって明らかになっていくとみられるが、少なくともゆたぼんの証言からは、被害者側としての理不尽さややるせなさが強く伝わってくる。
毎日投稿がストップ それでも「絶対に治して戻ってくる」と宣言
ゆたぼんはこれまで、SNSでの発信やYouTube動画を「ほぼ毎日更新」してきたスタイルで知られている。事故当日もX(旧Twitter)で入院の事実だけは簡潔に報告していたが、本格的な説明は今回の動画で初めて明かされた。
動画内では、XやInstagram、LINEなどに届いた数多くの心配メッセージについても触れ、「返信できていないけど、ちゃんと見ている。元気になったら順番に返していきたい」と感謝を述べている。
また、自身の誕生日である12月12日までには退院したいとの願望も口にしつつ、「今は肉体的にも精神的にもきつい」と弱音を漏らす場面も。それでも最後には、「絶対に治して戻ってくるから、もう少しだけ待っていてほしい」と力強いメッセージで締めくくった。
コメント欄では“二重整形疑惑”も浮上 事故報告動画が別の炎上の火種に
今回の動画には、事故そのものへの心配や励ましのコメントが多く寄せられている一方で、「目がくっきり二重になってない?」「整形した?」と、ゆたぼんの外見の変化に注目する書き込みも目立っている。
確かに、過去の動画に比べると、今回の動画ではまぶたのラインがよりくっきりと見える場面もあり、視聴者の一部が「二重整形ではないか」と推測しているようだ。ただし当然ながら、本人が整形について一切言及しておらず、医療行為の有無は外見だけでは断定できない。
入院中という状況を考えると、疲労やむくみ、照明やカメラの画角の違いによって、顔の印象が変わって見える可能性も十分にある。いずれにせよ、医療や身体に関わるデリケートな話題である以上、現時点ではあくまで「一部視聴者の憶測」にとどまるものと受け止めるべきだろう。
“元不登校YouTuber”から“冒険家”へ 炎上と賛否に揺れてきたゆたぼんのこれまで
ゆたぼんといえば、小学生時代から「不登校」をテーマに活動し、「不登校は不幸じゃない」「学校に行かない自由」などのメッセージを発信してきたことで知られる存在だ。
クラウドファンディングで資金を募り、日本全国をまわる企画を実施したり、ボクシングへの挑戦を宣言したりと、話題性のある行動で常に注目を集めてきた。その一方で、未成年でありながら炎上の中心に立たされる機会も多く、ネット世論からの激しい賛否にさらされ続けてきたことも事実だ。
今回の事故もまた、ゆたぼんの発信力ゆえに全国ニュースとして報じられ、多くの人の関心を集める事態となっている。
「気をつけていても防げない事故はある」──それでも問われる安全意識
動画の中でゆたぼんは、「今回のような事故は、どれだけ気をつけていても防げないこともある」と語っている。その言葉は、センターラインを越えてきた車に突然衝突された被害者としての実感からくるものだろう。
とはいえ、バイクという乗り物の性質上、一度の事故が命に直結するリスクが高いことも改めて浮き彫りになった。今回のケースでは「命が助かった」こと自体が何よりの救いであり、ゆたぼん自身も「本当に死ななくてよかった」と繰り返し口にしている。
ゆたぼんのように若い世代がバイクや車に乗ること自体は珍しくないが、この事故をきっかけに、「加害者にも被害者にもならないための安全意識」について、あらためて考える機会にする必要があるのかもしれない。
これから問われるのは「どう復帰するか」
まだ16歳という年齢で、大きな交通事故と向き合うことになったゆたぼん。肉体的・精神的ダメージは決して軽くないはずだが、動画の最後に見せた「必ず治して戻ってくる」という意思は、これまで数々の逆風を浴びながらも発信を続けてきた彼らしい一面とも言える。
視聴者としては、無理な復帰を急かすことなく、まずは心身の回復を最優先に考えてほしいところだ。今後、どのタイミングで、どのようなかたちでYouTubeやSNSに戻ってくるのか──そのあり方も含めて、ゆたぼんの“第二章”が静かに注目されている。
