タレント

BABIが「円満に辞めたみたいな空気だしてんのやば」 リリー・フランキー『スナックラジオ』休演めぐる“モヤモヤ投稿”の波紋

リリー&BABI

TOKYO FMの人気番組『スナックラジオ』で、“アルバイト女子店員”として親しまれてきたアーティストのBABI(34)が、X(旧Twitter)で意味深な投稿を行い、番組側との「辞め方」をめぐる温度差が注目を集めている。

BABIのX投稿
BABIのX投稿

「スナックラジオ」名物アシスタント・BABIとは

BABIは2020年4月から、リリー・フランキー(62)がママを務めるラジオ番組『スナックラジオ』(TOKYO FM)のアシスタントとして出演。音楽活動を行うアーティストでありながら、番組内では“アルバイト女子店員”というポジションで、リスナーからの相談やゲストとのトークに柔らかく入り込むスタイルが人気を集めてきた。

リリーの独特な世界観に、BABIの等身大トークが加わることで、「深夜のスナックでしゃべっているような距離感」が生まれていたのは、番組を聴いていたファンなら誰もが知るところだろう。

6月に突如の「当面休演」発表 しかし理由は「妊娠ではない」と強調

そんなBABIが、番組をめぐって揺れ始めたのは今年6月。自身のインスタグラムのストーリーズで、『スナックラジオ』を当面休演することを報告した。

その際、

  • 「いつかまた出られたらいいな!と思います」と“復帰”への思いもにじませる
  • 一方で「自分の口から説明しなきゃいけないと思っている」「今はまだ感情や状況の整理がついていない」と、休演理由を具体的に語ることは避けた

といった複雑な心境を明かしていた。

その後、BABIは妊娠・出産を報告。しかし、番組休演との関係については、

「妊娠報告が理由ではないです。全く別です」

と明言し、あくまで別の事情があったことを示唆していた。ファンの間では、体調や仕事環境などさまざまな憶測が飛び交ったが、本人は詳細を語らないまま時間だけが過ぎていった。

Xで噴き出した“不信感” 「円満に辞めたみたいな空気だしてんのやば」

そして12月9日までに更新されたXで、BABIはついに感情を隠さず投稿する。

ポストには、

「円満に辞めたみたいな空気だしてんのやば」

という一文から始まり、さらに

「んでまた私が勝手に辞めたとかさぼってるみたいに思われるんでしょー。なんじゃそりゃ」

と続け、どこか「自分だけが一方的に辞めたように見えてしまう構図」への違和感と不満をにじませた。

投稿内で番組名を明示してはいないものの、「アルバイト女子店員」として関わってきた経緯やこれまでの流れから、『スナックラジオ』からの休演・事実上の降板をめぐる発言と見るファンがほとんどだ。

ファンからは「サボってなんかない」「いつでも待ってる」の声

この“本音ポスト”に対し、リプライ欄にはBABIを気づかう声が相次いだ。

  • 「辞めたのではなく休演ですよね?色々なご苦労があったようですし…BABIさんの気持ちや都合が最優先」
  • 「スナラジですよね。全然、やめたと思ってないです。お休み中かと」
  • 「子育てっていう大仕事してるじゃん!サボってないじゃん!バビちゃんいつでも待ってる!!」

など、「勝手に辞めた」「さぼっている」ように見られたくない、というBABIの心情に寄り添うコメントが多く見られた。

出産を発表したばかりということもあり、

  • 育児と仕事の両立の難しさ
  • 番組側とのコミュニケーションギャップ
  • 本人の意図しない形で「円満退社」のように扱われてしまうフラストレーション

といった要素を重ねて受け止めるリスナーも少なくないようだ。

ラジオ現場と“女性パーソナリティのライフイベント”問題

今回のBABIの投稿は、個別の番組トラブルにとどまらず、ラジオやテレビ業界における「女性パーソナリティと妊娠・出産・休業」の扱いという、より大きなテーマも浮かび上がらせている。

一般論として、

  • 番組サイドは「前向きな卒業」「円満な区切り」として伝えたがる
  • 当事者は「本当はモヤモヤが残っているのに、笑顔で手を振る役」を求められがち
  • 視聴者・リスナーには「本人の都合で勝手に辞めた」という印象だけが残ってしまう

といった構図が、これまでも繰り返されてきた。

今回、BABIが

「円満に辞めたみたいな空気だしてんのやば」

とあえて言葉を選ばずに投稿した背景には、「自分の側の事情や気持ちが置き去りにされたくない」という強い思いがあったと推測される。

「休演」なのか「事実上の卒業」なのか 説明不足が生む誤解

インスタのストーリーズでは「休演」とされていた一方で、番組や周辺の空気感としては“もう戻ってこない前提”のように見えてしまう――BABIの投稿からは、そんなギャップも読み取れる。

情報の出し方があいまいなまま時間だけが経過すると、

  • 「結局、本人が仕事を放棄したのでは?」
  • 「妊娠を理由に急にいなくなったんだろう」

といった、根拠のない憶測や偏見につながりやすい。今回BABIは、そうした“勝手な物語”に対して、Xという場で釘を刺したかったのかもしれない。

今後BABIは『スナックラジオ』に戻るのか

6月の段階では、

「いつかまた出られたらいいな!」

と、リスナーに向けて希望を残していたBABI。しかし、今回のような強い言葉が出てきたことで、

  • 番組側との信頼関係がどこまで維持されているのか
  • “復帰”というより、別の場所で新たな活動を選ぶ可能性

など、今後の動向は不透明な状況だ。

とはいえ、リスナーからのコメント欄には、

  • 「スナラジでのBABIの声がまた聴きたい」
  • 「今は無理しないで、落ち着いたら戻ってきて」

といった温かいメッセージが並んでいる。子育てという“人生の大仕事”に向き合いながら、自分の気持ちと仕事との折り合いをどう付けていくのか――その選択を見守りたいという空気感が、確かに存在している。

まとめ──「勝手に辞めた人」にされないために

リリー・フランキーの『スナックラジオ』から当面の休演に入ったBABIが、

「円満に辞めたみたいな空気だしてんのやば」「私が勝手に辞めたとかさぼってるみたいに思われるんでしょー」

と投稿したことで、番組の裏側や、女性タレントと仕事環境の問題に改めて注目が集まる形となった。

出産・子育てと仕事の両立が叫ばれる時代にあっても、「辞める」「休む」をどう説明し、どう伝えるかは、いまだに当事者を傷つけやすいナイーブなテーマだ。

今回のBABIの言葉は、同じように「円満退社」「自主降板」と処理されがちな現場に対して、小さくない問いを投げかけているのかもしれない。

-タレント
-, , , , , , , , ,