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Mrs.GREEN APPLE東京ドーム追加席で“日付誤表示”騒動 チケットぴあの説明にファンがザワつく理由

Mrs.GREEN APPLE チケットぴあ不具合

人気バンド・Mrs.GREEN APPLEのドームツアー「DOME TOUR 2025 “BABEL no TOH”」東京ドーム公演をめぐり、追加席受付(先着)で思わぬトラブルが発生した。
12月5日21時から行われた受付で、12月19日公演を申し込んだつもりが、購入完了後に見たら12月20日公演のチケットになっていた――という報告がSNS上に相次いだのである。

チケットぴあは「アクセス負荷による不整合」と説明

混乱を受け、販売を担当したチケットぴあは公式サイトで謝罪文を掲載。そこでは、

  • 販売開始時にアクセスが集中したことで不整合が発生し、ページ遷移に問題が起きた
  • 現在「Myチケット」に表示されている公演日が正式な購入日である
  • 希望日と異なるチケットだった場合は払い戻しを含めた対応を検討中

といった趣旨の説明がなされている。 つまり公式見解としては、「システムへのアクセス負荷により、意図しないページに飛んでしまった可能性がある」ということだ。

チケットぴあ謝罪

「そんな仕様ありえる?」ファンがモヤモヤするポイント

しかし、ユーザー側から見るとこの説明にはどうしても引っかかる点がある。 通常、先着販売のリンクは「12/19用」「12/20用」とURLやイベントIDが分かれており、サーバー負荷が高くても勝手に別日のURLに書き換わることは考えにくい。

そのため、ネット上では

  • 本当は単純にリンク先(遷移先URL)の設定を誤っていただけではないか
  • アクセス負荷という表現で“人為的ミス”をぼかしているのではないか

といった推測も飛び交っている。もちろん内部の実装は外からは分からないが、「サーバーが重くなるとリンク先が別日に変わる」という説明は、一般的なWebシステムの感覚からするとかなりレアケースと言わざるを得ない。

Mrs.GREEN APPLE側のイメージにも影響

今回のトラブルはチケットぴあ側の販売システムに起因するものとされており、バンド本人たちに直接の非はない。それでも、

  • せっかく繋がったのに希望日と違うチケットを買うことになった
  • 払い戻しの詳細が決まるまで宙ぶらりん

といった状況に置かれたファンのフラストレーションは小さくない。 Mrs.GREEN APPLEは過去にもフェーズ移行や活動休止など、良くも悪くも話題を集める出来事が続いてきたバンドだが、今回は音楽そのものではなく「チケット周り」のゴタゴタが注目されてしまった格好だ。

チケット業界にくすぶる“不信感”と今回の騒動

ライブ・フェスの人気が高まる一方で、チケット業界には以前から

  • 高額な各種手数料
  • 先着販売のたびに発生するサーバーダウン
  • 抽選結果への不信感

など、ユーザーの不満が蓄積してきた背景がある。そこに今回のような、説明のロジックが分かりにくいトラブルが重なれば、「本当にシステムの不具合なのか」「どこまで情報を開示してくれるのか」と疑念を抱く人が出てくるのも無理はない。

特に今回は、“アクセス負荷”という技術的な言葉だけが先に出てしまい、具体的にどのような処理で誤った公演日に遷移したのかが示されていないため、モヤモヤした印象が残ってしまったと言えるだろう。

今後想定される対応と、ファンが確認すべきポイント

チケットぴあは、希望公演日ではないチケットを購入してしまった人に対し、払い戻しを含めた“可能な限りの対応”を行う姿勢を示している。具体的な方法や期限は「協議中」とされているが、今後の案内では最低限、

  • どの時間帯・どの導線で誤遷移が発生したのか
  • 対象者の範囲の目安(購入時間帯や決済完了までの流れ)
  • 払い戻し・再販売の有無と優先度

といった点が明らかにされることが望まれる。

購入者側としては、まず「Myチケット」に表示されている公演日・席種・枚数が意図した内容と一致しているかを必ず確認したい。もし希望と違う日付になっている場合は、公式のお知らせを待ちつつ、案内されている問い合わせ窓口へ早めに連絡しておくのが安全だ。

まとめ──「アクセス負荷」の一言では終わらせたくない

ドームクラスの人気バンドの追加席受付で公演日がズレるというのは、ファンにとっても運営側にとっても看過できない事案だ。

本当にサーバー負荷が原因でページ遷移が狂ったのか、それとも単純なリンク設定ミスだったのか――外からは断定できない。ただひとつ言えるのは、重大なトラブルである以上、技術的な原因も含めてできる限り丁寧に説明しない限り、チケット会社への不信感は消えないということだ。

ライブそのものの感動を、販売システムの不備がかき消してしまうのはあまりにももったいない。 ファンが純粋に音楽を楽しめるよう、今回のケースを教訓にした“再発防止策”と“分かりやすい情報開示”に期待したい。

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