元STU48メンバーの榊美優(Miyu)がXを更新し、「垢抜けるためにやったこと」としてビフォーアフター写真を投稿。 18歳と23歳の比較に加え、体重変化や食事との向き合い方、そして“整形もした”というスタンスまで率直に語り、SNSが一気にざわついた。 反応の中でも目立ったのが、「努力の結晶そのものだと思います!」という称賛の声だ。
一方で、「整形を“垢抜け”って言うの?」「若い子に悪影響では?」といった引っかかりが生まれるのも、このテーマの宿命。 この記事では、榊の投稿内容(本人が書いた範囲)をベースに、なぜここまで反響が広がったのか、賛否が割れるポイントはどこなのかを整理する。 断定できない話は断定せず、過剰な“持ち上げ”や“叩き”に寄り過ぎない視点でまとめたい。
何が投稿された?「垢抜けるためにやったこと」の中身
榊が投稿したのは、「垢抜けるためにやったこと」という書き出しとともに並べた比較写真。 18歳当時と23歳当時の姿を見せながら、外見が変化した背景として、ダイエットや生活習慣の見直しについて言及した。 具体的には、過食と向き合いながら体重を落としたこと、そして“極端なやり方”から離れたことがポイントとして語られている。
- 過食から向き合い、-10kgのダイエット
- 断食→暴食→断食の繰り返しをやめる
- 糖質制限・脂質制限など、無理な制限をやめる
ここで重要なのは、「我慢で削る」よりも「壊れそうなループを止める」方向へ舵を切った点だ。 SNSは“短期間で変わった結果”ばかりが切り抜かれるが、本人の言葉を丁寧に読むと、 “続けられる形”に組み替えたことが変化の軸として置かれているのが分かる。

「外見が変わると人生も180°変わる」発言が刺さった理由
榊は「5年前と比べて圧倒的に自信が持てるようになった」「外見が変わると人生も180°変わる」といった趣旨の言葉も綴っている。 この表現は、共感を呼ぶ一方で、賛否が割れやすい。 なぜなら、受け手によっては「外見がすべてなの?」という苦味にもつながるからだ。
ただ、本人が言いたいのは“ルッキズム礼賛”というより、 自分のコンプレックスと向き合って得た手応えを、かなりストレートに言語化したものに見える。 そこに共鳴した人が「かわいすぎる」「大成功」「努力の積み重ねで自信爆上がり」などと反応し、 コメント欄が“称賛モード”に寄っていった。
「努力の結晶そのものだと思います!」の声が象徴する“今のSNSの褒め方”
今回の反応で象徴的なのが、「努力の結晶そのものだと思います!」という言葉。 これが刺さるのは、単に「可愛い」ではなく、「努力できる人」に価値を置く褒め方だからだ。
外見の変化は、ともすれば“生まれつき”や“運”で片付けられがち。 しかし榊の場合は、ダイエットや生活の見直し、さらに整形も含めて「自分で選んだプロセス」を開示している。 その開示があるからこそ、受け手も 「見た目が変わった」だけでなく「やり切ったこと」を称えやすい。 つまり称賛の中心が、顔や体の評価に寄り過ぎず、姿勢の評価として成立している。 それがこのコメントに凝縮されているように見える。
一方でモヤる人もいる:「垢抜け=整形?」論争が起きるワケ
榊は整形に関してもオープンで、本人が“整形した”こと、そして整形にかけた金額として「600万」を公表していることが知られている。 そのため、今回の投稿にも「最近は整形を垢抜けって言うの?」という反応が出た。 これに対し榊は、「私は整形しましたが、整形しなくても垢抜けられます」といった趣旨で返している。
ここが議論のポイントだ。 受け手が引っかかるのは、「整形の是非」だけではない。 “努力”と“課金(医療)”が同じ言葉でまとめられる違和感が、モヤモヤの正体になりやすい。 ただし榊の返答を見る限り、本人は「整形だけが正解」と言っているわけではなく、 “整形も含めて私はこうした”と、“整形しない選択もある”を並べている。 ここを切り分けて読めるかどうかで、受け取り方が大きく変わる。
この手の投稿が“炎上しやすい”理由:美容の話は地雷が多い
美容のビフォーアフターは、SNSで最も伸びやすいジャンルの一つだ。 ただ同時に、最も燃えやすいジャンルでもある。 理由は単純で、見る側の“痛み”を刺激しやすいから。
- 「自分は変われないのに…」という嫉妬や焦り
- 「外見至上主義を助長するのでは?」という倫理的な反発
- 「若い子が真似したら危ない」という保護者的視点
- 「整形=ズル」と捉える価値観との衝突
そして、こうした火種があるからこそ、 本人が「整形しなくても垢抜けられます」と添えた意図も見えてくる。 強い主張で殴るのではなく、受け手の立場が違うことを前提に、逃げ道を残す言い方。 それでも賛否は起きるが、少なくとも“煽って伸ばす”タイプの投稿とは違う印象だ。
注意点:ダイエットの話は“真似の危険”もある(でも切り捨てたくない)
今回の投稿で語られているのは、極端な断食ループをやめた、という方向性だ。 これはむしろ“危険から離れた”話として受け取れる。 ただ、美容投稿の難しさは、受け手が「結果」だけ真似しようとしてしまうこと。
だからこそ、読む側が覚えておきたいのは、 体型や食事の悩みは、心身の状態とセットで考えるべきという当たり前のことだ。 「頑張ればなんとかなる」と言い切れない領域でもある。 榊の言葉を“努力礼賛”として消費するのではなく、 「無理なやり方をやめた」という部分にこそ目を向けたほうが、健全に受け取れる。
まとめ:称賛も疑問も起きる。でも“自分の人生を自分で選んだ”発信だった
榊美優(Miyu)の「垢抜けるためにやったこと」投稿は、見た目の変化が大きいぶん拡散力が強く、 「かわいすぎる」「別人」「大成功」と称賛が集まった。 なかでも「努力の結晶そのものだと思います!」という声は、 外見評価だけで終わらせず、プロセスを評価したい人が多いことを象徴している。
一方で、「垢抜け=整形?」という違和感や、若年層への影響を心配する声が出るのも自然だ。 美容の話題は、誰かの自信を救う一方で、誰かの痛みを刺激する。 それでも今回の投稿は、整形の有無を一方的に押し付けるより、 “私はこうした/しなくても垢抜けられる”という両方を置いた発信に見える。 最後は結局ここに戻る。 他人の正解を奪うのではなく、自分の人生の選択を増やす――その方向に読めるかどうかが、受け取り方の分かれ目になりそうだ。
