お笑いコンビ・アンガールズの田中卓志さんが、 自身のインスタグラムで二級建築士試験に合格したことを報告しました。 いつもの自虐キャラとは違う、真剣な表情で製図用紙を広げる写真とともに、 「なんとか合格できましたー!!(泣)」「嬉しくて、ホッとして、焼肉食べました!! 苦労が報われたなぁ」と喜びをつづっています。
広島大学工学部・建築学出身の“インテリ芸人”
田中さんは、広島大学工学部第4類・建築学課程を卒業した理系エリート。 所属事務所のプロフィールによると、在学中は建築構造の研究を行い、 特に日本建築を得意分野としてきた本格派です。 テレビでは「キモかわいい」「非モテ」キャラとしていじられがちですが、 実は、もともと建築の世界で生きていく道も持っていた“高学歴芸人”でもあります。
そんな田中さんが、芸歴20年以上の今になって二級建築士を目指した背景には、 「建築をちゃんと形にしたい」「芸人以外の自分の軸を持ちたい」といった思いがあったとみられます。 バラエティ番組のロケやレギュラー番組を抱えながらの勉強は、想像以上にハードだったはずです。
二級建築士の合格はどれくらいすごい?
二級建築士は、戸建て住宅や小規模な店舗など、私たちの生活に身近な建物の設計・工事監理を行える国家資格です。 一級建築士ほどではないにせよ、れっきとした「国家試験」であり、 受験には一定の実務経験や指定学科の卒業などの条件が必要です。
試験は学科試験と設計製図試験の二段構え。 学科では建築計画・法規・構造・施工といった幅広い知識が問われ、 設計製図では制限時間内に図面を描き上げる実技試験が課されます。 合格率は年度によって変動しますが、おおむね全体の2〜3割程度と言われる狭き門で、 働きながら挑戦する社会人にとっては特にハードルの高い試験です。
専門学校に通いながら複数年かけて合格を目指す受験生も多く、 「学科は受かったのに製図で落ちた」「あと数点届かなかった」といった“二級建築士あるある”に涙する人も少なくありません。 そんな中で、忙しい芸能活動の合間を縫い、勉強時間を捻出して一発合格を勝ち取った田中さんの努力は、 建築業界から見ても十分に胸を張れるレベルと言っていいでしょう。
芸人としての顔と建築士としての顔
田中さんといえば、これまでもバラエティ番組で建築の知識を披露する場面がありました。 伝統的な日本家屋の構造や、柱・梁の組み方の話になると一気に熱量が上がり、 共演者たちから「急に専門家の顔になってる」とイジられるのもおなじみです。
今回、正式に二級建築士となったことで、今後は 「二級建築士・田中卓志」としての活躍の場も広がりそうです。 リフォーム番組や街歩きロケでの“プロ目線の解説”はもちろん、 自身が設計に携わった家やスタジオセットが登場する企画が実現する可能性もあるでしょう。
SNS上では、ファンから 「本当に尊敬しかない」「忙しいのに勉強しててすごい」 「芸人やりながら国家資格はガチでえぐい」 といった称賛のコメントが相次いでいます。 見た目やキャラでいじられることの多い田中さんですが、 今回の合格によって「努力のできる頭脳派芸人」という新たな一面が、より強く印象づけられた形です。
努力が報われた“焼肉の一皿”
合格発表当日、田中さんは「嬉しくて、ホッとして、焼肉食べました!!」と報告。 長時間の製図練習や過去問演習に追われた日々を思えば、 その一皿の焼肉には、言葉にできない達成感が詰まっていたはずです。
二級建築士の資格は、取れば終わりではなく、ここからがスタート。 たとえ本業はお笑い芸人であっても、 建築の世界に真剣に向き合ってきた時間は決して無駄にはなりません。 今後、番組や企画を通じて、建築の楽しさや奥深さを一般の視聴者に伝えてくれることにも期待が高まります。
バラエティで笑いを届けながら、建築の知識で社会にも貢献できる存在——。 田中卓志さんのこれからの活躍から、ますます目が離せません。
