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反町隆史がフジに「本格帰還」 水10『ラムネモンキー』からGTO続編へ――鬼塚英吉伝説は再びよみがえるか

反町隆史新GTO

俳優・反町隆史(51)が、いよいよフジテレビドラマの“ホームグラウンド”に本格帰還します。2026年1月期の水曜22時ドラマ『ラムネモンキー』で大森南朋、津田健次郎とトリプル主演を務めることが発表されたのに続き、その先の“真の勝負作”として、代表作『GTO』続編の制作が水面下で進んでいると報じられ、ファンの期待は一気に高まっています。


まずは水10『ラムネモンキー』で存在感を見せる反町隆史

来年1月期のフジテレビ水曜22時枠で放送される『ラムネモンキー』は、

  • 反町隆史
  • 大森南朋
  • 津田健次郎

という実力派3人によるトリプル主演ドラマ。脚本は『コンフィデンスマンJP』『リーガル・ハイ』などで知られる古沢良太氏が担当し、“青春”をやり直す大人たちを描くヒューマンコメディとして、大きな話題を集めています。

フジテレビにとっても、2025〜2026年の看板ドラマとして位置づけられているプロジェクトであり、キャスト・スタッフともに盤石の布陣。なかでも、90年代フジ黄金期を支えた反町隆史が、再び水10というメインストリームに立つこと自体が、視聴者にとっては“事件”と言っていいでしょう。


なぜ「帰還」と言われるのか フジ黄金期を象徴する俳優・反町隆史

反町隆史とフジテレビの関係を語るうえで、忘れてはならないのが90年代後半〜2000年代初頭のトレンディドラマ全盛期です。

  • 『ビーチボーイズ』での爽やかなサーファー役
  • 『GTO』での破天荒な教師・鬼塚英吉
  • その他、恋愛・青春・社会派ドラマでの主演・主要キャスト

など、いわば「フジの顔」としてのポジションを長く築いてきました。その後は『相棒』シリーズなど他局作品でも存在感を発揮し、渋みのある大人の俳優へとステップアップしていきましたが、やはり視聴者にとっては、

「反町隆史が本気を出す場所=フジテレビの連ドラ」

というイメージが根強く残っています。だからこそ、今回の水10主演は「帰還」という言葉で語られているわけです。


伝説の学園ドラマ『GTO』 いまなお語り継がれる“鬼塚英吉”のインパクト

そして、反町隆史の代名詞ともいえる作品が、やはり『GTO』です。1998年に連続ドラマとして放送された反町版『GTO』は、

  • 破天荒で型破りだが、誰よりも生徒を救おうとする元暴走族教師・鬼塚英吉
  • 生徒役の小栗旬、窪塚洋介ら、のちに大成する若手俳優が多数出演
  • 主題歌『POISON〜言いたい事も言えないこんな世の中は〜』の社会現象級ヒット

など、今なお語り継がれる要素が目白押し。学園ドラマとしても、反町隆史のキャリアとしても、日本のテレビ史としても“レジェンド級”の作品といって差し支えないでしょう。

その人気を受けて翌年にはスペシャルドラマも制作され、2020年代に入ってからも再放送や配信で若い世代に見直される機会が増加。昨年4月には25年ぶりの新作として『GTOリバイバル』が放送され、SNS上では

  • 「やっぱり鬼塚は反町しか考えられない」
  • 「今見ても全然古くないどころか、むしろ刺さる」

といった声が相次ぎ、“反町GTO”が世代を超えて再評価されるムーブメントが起こりました。


制作関係者が示唆する「来年7月クール」 続編脚本会議がすでにスタート

そんな流れの中で飛び込んできたのが、『GTO』続編が水面下で進行しているという報道です。制作関係者の話として、

  • 来年7月クールでの放送を目標に企画が動いている
  • 脚本会議はすでにスタートしている段階
  • 物語の舞台設定や、新たに登場する生徒役などのキャスティング案も検討されている

といった具体的な情報が伝えられています。

反町本人も、周囲に対して

「鬼塚英吉は、もう一度きちんと向き合いたい役だ」

と話しているとされ、リバイバルの手応えを受けて続編へのモチベーションが大きく高まっている様子。フジテレビとしても、『GTOリバイバル』の成功でシリーズのポテンシャルを再認識しており、

「復活スペシャルで終わらせるのはもったいない」

という空気が一気に強まったと見られます。

もちろん、現時点では正式発表ではなく、あくまで「水面下での企画段階」とされていますが、水10『ラムネモンキー』で反町隆史が存在感を見せたあと、満を持して“鬼塚英吉”として再登場する――という流れは極めて説得力のある布陣と言えるでしょう。


50代・鬼塚英吉はどんな「生徒」と向き合うのか 令和の学校が抱える闇

もし続編が実現した場合、最大の注目ポイントは「50代になった鬼塚英吉が、どんな教室に立つのか」という点です。

1990年代の『GTO』が扱っていたのは、

  • いじめや不登校
  • 家庭内の問題
  • 教師への不信感や偏見

といった当時の学校が抱えるリアルな問題でした。一方、令和の日本の学校現場は、

  • スマホ・SNSを介した陰湿な誹謗中傷
  • 動画拡散や“炎上”による二次被害
  • 多様性やジェンダー、貧困・格差など、より複雑で見えにくい問題

が絡み合う、さらに難しい時代になっています。

そんな現代の教室に、昭和〜平成生まれの「元暴走族教師」が再び殴り込んだらどうなるのか――そのギャップこそが、新生『GTO』の一番の見どころになるかもしれません。

直球でぶつかる鬼塚のスタイルは、現代の価値観から見れば「やり過ぎ」「不適切」と批判されかねない危うさも抱えています。しかし一方で、正面から生徒の問題に向き合い、大人の都合よりも子どもの未来を優先する姿勢は、今だからこそ求められているのかもしれません。


キャスティングと演出もカギ “反町GTO”はどこまでアップデートされるのか

続編が制作されるとすれば、焦点となるのが新キャスト陣です。オリジナル版『GTO』では、当時無名に近かった若手俳優たちがその後大ブレイクを果たしました。今回もまた、

  • 次世代スター候補の“原石”を教室に集められるか
  • 多様なバックボーンを持つ生徒像をどう描くのか

といった点が、作品の熱量を左右しそうです。

また、「懐かしさ」と「新しさ」のバランスをどう取るかも重要なポイント。主題歌『POISON』や往年の名ゼリフをそのまま再現すれば往年のファンは喜びますが、それだけでは“懐古ドラマ”に終わってしまいます。

・50代になった鬼塚の「等身大の悩み」や「教師としての限界感」 ・それでもなお、目の前の生徒のために足掻く姿

といった年齢を重ねたからこそ出せる深みをどう描けるかが、続編成功のカギになりそうです。


「ラムネモンキー」→「GTO続編」へ 反町隆史の“第二の全盛期”が始まる?

水10『ラムネモンキー』は、タイトルからして軽やかなコメディを思わせる一方で、「大人たちがもう一度青春を取り戻そうと足掻く物語」として企画されています。そこで反町隆史がどんな表情を見せるのかは、そのまま『GTO』続編での鬼塚英吉像のヒントにもなりそうです。

90年代の“伝説の教師”が、50代の今、どんな答えを持って教壇に戻ってくるのか――水10ドラマを皮切りに、反町隆史の“第二の全盛期”がいよいよ始まろうとしています。

正式な続編発表まではもう少し時間がかかりそうですが、ファンとしては『ラムネモンキー』を楽しみつつ、「その先」に控えているであろう鬼塚英吉の帰還を静かに、しかし確実に待ちたいところです。

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